昨日の深夜TBSのバラエティ番組 【世界の皆に聞きました】は世界の美人特集でした。
そこで登場したのが、インド・イタリアそしてタジキスタン。
TBSも渋いところついてきますね。そうなんです、タジキスタンは知る人そしる美人の宝庫。
西遊記にも登場し玄奘三蔵を舞踏で惑わす胡姫もおそらくタジク人ではないでしょうか?
中央アジアのペルシア系民族でゾロアスター教を広めた商業の民ソグド人も現在のタジキスタンを中心に
活躍していたようです。
番組の中で紹介されていたのが、ウスマと呼ばれる染料が化粧品としてタジク女性達の
眉毛を一本に繋ぎ、それが美人の条件という話。テレビ用に多少は脚色されていたようですが
ウズベクなども同様にこのウスマは化粧品&染料として使用されているようです。
これまで話は聞いていたが、実際にその染め液を使用しているのを見たのは初めてでした。
またその生葉も紹介されていました。
上の写真は名阪カラーワーク研究会サイトからの引用ですが、このサイトは実に丁寧で、内容も深く染めを知るには最高の
テキストが満載されている。主宰葉 麓 泉 (President:Izumi Fumoto )という方でおそらく大学の先生ではないでしょうか?
【このサイトは染色と色彩を楽しみ、知識を交換する場にしたいと思います。】とあるが、ミニ色彩講座(Mini lecture course for colors)とミニ染色講座 (Mini lecture course for dyeing)があり両方ともに、色の奥義を追求していて大変にためになります。
単なる染色の技術ではなく、人と色との深い関わりのなかから色の意味を問いただしているように感じる。
名阪カラーワーク研究所 http://www005.upp.so-net.ne.jp/fumoto/index.htm
このサイトにもウスマについての興味深い内容が掲載されてました。
いろいろ検討した結果、ウスマはヨーロッパ大青の近縁種であることがわかりました。
葉の形はヨーロッパ種より細くてスラリとしていますのでホソバタイセイの原種であると思われます。
叩き染めをして比べて見ると、ヨーロッパ種より濃く染まることもわかりました。「古代中央アジアにおける服飾史の研究」で博士の学位を取得された加藤夫人の話では、
中央アジア一帯で原住民がウスマを染色に使ったという記録は無いとのことです。
気候風土が藍染めには適していなかったのでしょう。
そして、このようにウスマを化粧に用いる風習は、加藤夫人のその後の調査では、
イランやアフガニスタンにもあったということです。
その後の情報では、近頃ユダヤ人の移民がこの植物を使って染色をしているとのことでした。
草木染め研究家で、執筆家の村上道太郎氏(故人)を伊豆に訪ねたとき、この話をしました。
そして、この植物の同類が西はヨーロッパのWoad(ウオード)、東へ向かって中央アジアのウシマ、
中国の松藍(しょうらん、正しくは松の字に草冠が付く)を経て、太古の昔に陸続きだった
サハリンから北海道にまで行き着き、エゾ大青(ハマタイセイ)という一連の属種を形成したではないかという説
を提案しますと、村上氏は大変興味を持たれて、狩猟民族がマンモスを追って東に移動した道筋に、
ほぼ一致するようだと言われました。したがって、もしかするとウスマがこれらアブラナ科藍植物の原種であったかも知れません。
いずれにせよ、北海道のアイヌ族は、エゾ大青を使って藍染めをしていたばかりでなく、
刺青(いれずみ)に似た化粧を施していたと聞いていますので、中央アジアに住む民族に共通した風習が、
アジアの東端にまで及んでいたように思われます。
藍を使うボディペインティングは、こうして世界各地で、おそらく藍染めに先駆けて行われていた
のだろうと思います。
加藤夫人とは中央アジア研究の第一人者加藤九祚の奥様加藤定子夫人でしょう。
中央アジアの眉毛を繋ぐ、染料とアイヌ民族の刺青の染料が共通していたとしたら?
大変に興味深い世界です。ちなみにアイヌの人達は眉毛ではなく口を大きく見せる?ために口の周りに刺青を
入れています。
彫り方はマキリと呼ばれる違い小刀で傷をつけ、そこに植物を煮て作った顔料を刷り込む為かなり痛かったらしい
とあります。おそらくこの蝦夷大青が関係しているのではないでしょうか?
中央アジアと極東ユーラシアを繋ぐ興味深い関係です。そういえば刺繍の文様にも共通点が見られます。
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