9月 202007
手元に1997年発行の『遊牧民に魅せられて』~松島コレクションの染織と装身具~という本がある。文化学園服飾博物館で行われた展示会の図録であるが今では彼女を知る数少ない資料のひとつである。もう一冊は1985年に渋谷の松涛美術館で行われた 『中近東遊牧民の染織』という展覧会の図録である。しかし、現在では両方ともに廃盤となっていて入手がかなり難しくなっている。彼女はご主人がWHOのお医者さんという環境で、ご主人と一緒に世界各地とくに辺境地域を廻るうちに、キリムと出会いそれがきっかけでどっぷりこの世界にはまってしまったらしい。

南イラクにて 1985年
この写真にもあるように、最初はご主人の仕事先に一緒に同行していたらしいがそのうちには自分ひとりで、アフガニスタンなどにも入り現地の遊牧民と直接交渉し素晴らしいキリム、民族衣装、アクセサリーなどを収集したようだ。このところはかなり行くとの難しい、イラク、アフガニスタン南部なども積極的に廻り、彼女自身危ない目にはあったことがないといっていただけにインドの事故は非常にショッキングであった。
キリムや衣装の収集と共に、フィールドワークおよび写真も素晴らしい。
文化学院服飾博物館では、同時に彼女の書き記したフィールドノートとイラストが展示されていたが、独特の遠近感が面白かった。


これは同じブーラーフィー族のテントの内部。
彼女は得意の踊りをコミニュケーションの道具として、彼らと親密になっていったようであるが、すごい好奇心と行動力である。
ちなみに彼女は秋田県の出身で私と同郷である。
《参考文献》
*写真およびイラストは『遊牧民に魅せられて』~松島コレクションの染織と装身具文化学園服飾博物館出版からの引用です。
