キリム、ラグをより長くたのしむために<お手入・保管編>
お気に入りのキリムや絨毯は、繊細な天然素材を多く用いています。 正しいお手入・クリーニング・保管をすることにより、何十年とよいコンディションでご愛用いただけます。このページでは、普段のお手入方法と保管方法について解説いたします。
キリムや絨毯の日々の手入れ

●時々日に干す(特に梅雨時は羊毛が湿気を吸い込みますので、お日様がでたら30分でも かまわないので、 日に干すことをお勧めします。ただし長時間直射日光にさらすことはおやめ下さい。(とくに赤系統は紫外線に弱いです。)

●裏返す(年に1~2度、裏返して半日から一日程度敷いて置くと、溜まった埃などが落ちますので後で表面をブラシ がけや絞った雑巾などで拭き掃除してください。

●拭き掃除(少し汚れた感じがした場合は、絞った雑巾での拭き掃除が効果的です。中性洗剤(ウール用洗剤なければ ヘアシャンプーでも可)を溶いた水でも汚れが落ちます。拭き終わった後は、1時間程度外で干すと完璧です。

●重い家具を置く場合(出来るだけ足の尖った重い家具は乗せないほうが良いですが乗せる場合は、フェルト製などの 家具の滑り止め等を底部分に貼っても効果があります。また時々家具の足などを少しずらすのも良いでしょう。

● ペットに対してのケア(犬や猫などのペットは羊毛の絨毯やキリムが大好きです。縄張りのためにわざとマーキングしたりすることもありますが、基本的には躾をすれば大丈夫です。うまくいかない場合は柑橘系の香りのスプレーなども効果的です。 もし気になるようでしたらご相談ください。専用スプレーがございます。
やってはいけないこと
- 洗濯機での洗い
- ドライクリーニング
- 漬け置き洗い
- 強力なロータリーブラシクリーナーによる掃除(一般の掃除機も弱い吸い込みで)
- 直射日光に長時間当てる。
キリムや絨毯の保管方法
敷いて使うことが最良ですが、模様替えや季節ごとに入れ替える場合は、以下のポイントに注意して保管してください。
●湿気に対する注意
羊毛や獣毛、絹などは湿気を吸収する機能を持っています。使用時に比べ、長期間の保管時はとりわけ注意が必要です。・使用している場合・・・干すこと(乾燥)が大事です。布団を干すのと同じように絨毯やキリムも干す事をお勧めします。乾燥するとサラリとして、気持ちよく使えます。・収納する場合・・・出来るだけ湿気のない場所に防虫剤と乾燥剤を入れてしまうと良いかと思います。出来れば一階や地下は避け、押入れでも上の段に入れるだけで違います。湿気の多い場所に保管する場合、ビニール製真空パックの布団袋に防虫剤と乾燥剤を入れるとても良いです。
●蛾(イガ)にたいする注意
鳥の巣などから飛んできて住まいの衣類やセーターなどにつくイガは、世界各地に生息しています。特に5月、7月、9月などに卵から孵りますが、幼虫期に羊毛やシルクを好みます。ナフタリン、樟脳、天然除虫菊スプレーなどが効果的です。人間に害はありませんが、これも長時間収納するときに注意が必要です。防虫シートを下に敷いてその上に毛織物を敷くのも効果的です。
●強烈な暑さに対する注意
羊毛はそれほどでもありませんが、シルクの場合、極端な温度差は劣化の原因になり得ますので、高温の場所に長く置かないことをお勧めします。また、羊毛は熱湯などをかけると縮柔という現象がおき、フエルト化する(縮んで硬くなる)事がありますので、洗う場合、また熱湯などをこぼした場合には直ぐに水で中和させて下さい。
●アンティークラグ・キリムの保管と巻き方
古いものをしまう場合は特に湿気と虫食いなどの注意が必要です。なるべく太く丸い筒状のものに巻きつけて皺が出来ないよう保管することが望ましいです。現地では、虫除けのためにタバコの葉をまぶしたりしますが防虫シートなどを回りに巻くのも効果的です。また、パイル絨毯の場合ですが、特にデリケートなコルクウール子羊の喉の毛)を長期に渡って保管する場合、パイル部分にヨーグルト(糖分フリー)を塗りつけて保管しているのを見たことがあります。これは特殊例です。(ご相談下さい。)
キリム、ラグをより長くたのしむために<お洗濯・応急処置編>
お気に入りのキリムや絨毯をお使いの間には、どうしても様々な汚れがついてきます。汚れの性質に合わせた 正しいクリーニングを施すことで、いつまでも気持ちの良い風合い、美しい色柄を楽しむことができます。
このページでは、家庭でできる洗い方のコツと、汚れ別の応急処置についてご案内いたします。
家庭でできる手織りの絨毯やキリムの簡単なクリーニング(部分洗い編)
【何かをこぼした時の部分洗いの手順】

1.洗う前に、必ず泥や食べ物等のカスを落とす。
2.色落ちがするかどうか、白い布や脱脂綿でこすって確かめる。
3.ブラシッングした後、汚れた部分をカーペット用のシャンプーで部分洗い。(専用のスプレータイプがおすすめ)
4.色止めに少し食酢(白)を混ぜても良い。小さじ一杯程度。
5.洗い終わったら、洗剤を良く落としその部分を乾いた雑巾で拭く。
6.表と裏を交互に日に干す。半日程度なら直射日光でも大丈夫。
-注意-赤い色は太陽光に弱いので、それ以上は陰干しにする。
7.天然素材のブラシで毛並みを整える。
-注意-特に新しいものの場合は色落ちすることがありますので、必ず2の工程を濃い色の部分で試してください。
家庭でできる手織りの絨毯やキリムの簡単なクリーニング(全体洗い編)
中性洗剤による水洗いで全体洗いが可能ですが、水が下に落ちても構わない大型のデッキなどがある場合を除いて、大きいものの水洗いは避けたほうが懸命です。
大型の遠心力脱水機に入る程度のものまでは、自宅でも洗えます。詳しい手順についてはご相談ください。また、大型のもののクリーニング、シルク製や、高級絨毯のクリーニングについては、信頼できる専門業者のご紹介も可能です。
応急処置の方法
水をこぼした場合
1.乾いたタオルや雑巾で水分を吸収させる。
2.短時間にあまり熱くないドライヤーで乾かす。 (水分を含ませたまま長く置くことは良くありません。)
A ペットのおしっこ
1.水を含ませたスポンジでおしっこをふき取り、おしっこを出来るだけ吸収する。
2.0.5リットルの水に対して、小さじ2杯の食酢(白)を入れ、スポンジ等で 汚れた部分を部分洗い。ぬるま湯程度でも大丈夫。
3.乾いた雑巾を上下にはさみ厚い本などの重石をのせて、しばらく置く。
B 紅茶、コーヒー、ジュース、ミルク、アイスクリーム、アルコールなど。
1.ぬるま湯を含んだ雑巾で汚れを良く流す。
2.0.5リットルのぬるま湯に、中性洗剤を大さじ一杯いれ、汚れた部分 をシミが取れるまでふき取る。
3.乾いた雑巾で水分を拭きとってから、ドライヤーで乾かす。(熱風はさける。)
C 血液、卵、ゼラチン質の物
1.水分を完全にふき取り、雑巾に含ませた冷たい水で出来るだけ、汚れを 絨毯から剥がすように吸収させる。
2.1リットルあたり2分の1カップの塩を入れた水で汚れを洗い落とす。
3.それでも汚れが落ちない場合、0.5リットルの水に対して小さじ2杯の洗剤(中性洗剤)を入れたもので汚れを落とし、洗い流す。
4.乾いた雑巾で水分を拭きとってから、ドライヤーで乾かす。(熱風はさける。)
D ろう、グリース、バター、脂肪など。
1.バターナイフなどで、出来るだけ付着した脂分をはぎ取る。
2.柔らかい紙を重ねて汚れた部分に乗せ、中温度のアイロンで やさしく脂分を紙に染み込ませる。
3.紙に脂分が染み込むまでしばらく置いておく。
4.0.5リットルの水に対して、中性洗剤を大さじ杯と、小さじ2杯の食酢(白) を入れ、スポンジ等で汚れた部分を部分洗い。ぬるま湯程度でも大丈夫。
5.ぬるま湯で、洗剤や付着したものをすすぎ落とす。
6.あまり高温でないドライヤーで、手早く乾かす。
以上のような応急処置で汚れが落ちない場合は、専門のクリーニングをお勧めします。
キリムやラグ専門のクリーニング業者のご紹介をご希望の方は、お気軽にお問合わせ下さい。
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キリム、ラグをより長くたのしむために<修復・補修編>
厳しい遊牧生活での使用に長年耐えられるように織られたキリムやラグも時に、破れやほつれなど、修復が必要なダメージを受けてしまうことがあります。
このページでは、家庭でできる簡単な修復方法を幾つかご紹介いたします。
家庭でできるキリムやラグの修復
1.フリンジに関する修理2.セルベッジとキリムの両端。3.両脇のコード ≪してはいけない事≫ *接着剤で床に固定する事*高温のアイロンを長い時間当てる事。 ただしあまりお勧めではないが、短時間にスチームアイロンを少し離して当てるのはそれほど問題はない。
専門家に依頼する本格的な修復
以下の項目については、専門家に依頼するほうが、確実です。まずは買い求めたお店やサイトにご相談いただくのが、良いかと思いますが、当店を通じて修復の専門家へ作業をご依頼いただくことも可能です。1.穴の開いた部分の修復。 綴れ織りの修復。 スマック(ジジムや紋織りなど)の修復2.リパイリング=結びなおす かなりの修復が可能です。






